議事録

平成25年10月 決算特別委員会(第5回)

「審査部局」
公共下水道事業特別会計、上下水道部、簡易水道事業特別会計、飲料水供給施設事業特別会計、市民環境部・農業委員会事務局、墓地公園事業特別会計

※ 公共下水道事業特別会計の審査より

 ○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

成果説明書の193ページの処理場の維持管理費のことについて、まず1点、お尋ねをしたいと思います。この維持管理費としては、2億2,517万1,000円という決算額が出ておりまして、この事業内容の中に、高度処理による浄化を行っていると、これは22年度からと、こういうふうになっておりますが、まず最初に、この下水処理場の立米単価についてお尋ねします。

○河上悦章委員長

暫時休憩いたします。

午前10時27分 休憩
午前10時28分 再開

○河上悦章委員長

休憩前に引き続き委員会を再開いたします。
吉田主幹。

◎吉田健一郎下水道計画課主幹

立米単価と申しましても、建設費とかを入れるとか、いろいろちょっと悩むとこですけども、今の2億3,000万ほどに、処理水量で割ってます、単純な維持管理費だけでいいましたら、立米単価35円ほどになるのかなと。ちょっと手計算でぱっとやってしまったんで、もう1回確認をしますけども、35円程度でございます。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

35円っていうのは、日常のメンテナンス料だけのこと。そういうことやね。ちょっと、下水道の場合はあれですかね、ごみなんかトン単価とか、全部、全国比較する場合に言うんですけど、余りそういう立米単価とかは言わないんですかね。幾つかの出し方があると思うんですけど。

○河上悦章委員長

吉田主幹。

◎吉田健一郎下水道計画課主幹

通常、うちの処理場の場合は全部を東宇治処理場で処理しているわけではございませんで、半分以上は洛南浄化センターのほうに行っておりまして、どっちかだけのというような数字は通常出しておらないなということです。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

洛南浄化センターの処理費と東宇治でやってる処理費の比較なんかをしようと思えば、立米単価をどういう形で出すかって当然しながら見ていかないとあかんと思いますので、きょうはいいですけど、これからそういうことを含めて少し経費の問題を知りたいと思いますので、その辺のことについては問題意識を持っといてください。
それから、次に行きます。この中で、高度処理による浄化を行っていると。これは、前の建水でも高度処理をすることによって順次広げていくんだと、こういうことですが、この高度処理と書いてあることの意味、中身について教えてください。

○河上悦章委員長

三沢場長。

◎三沢孝水管理センター場長

東宇治浄化センターの高度処理でございますけれども、この高度処理につきましては、窒素及びリンの除去をめどといたしまして整備のほうが進められております。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

そうしますと、上水の場合とは違って、窒素とリンを除くという、除去するということですから、これは瀬戸内法の関係の規制だと思いますが、いただいてる水質のデータから見まして、現在の総合放流水、これにつきましては、窒素が平均が12.9、これは24年度ですね。ここ22・23・24年、それぞれ見てみましても、平均が12.9で、最大で15.4と。規制値がこれ25ですよね。そのことで間違いないでしょうか。

○河上悦章委員長

三沢場長。

◎三沢孝水管理センター場長

現時点では間違いございません。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

そしたら、現在の総合放流水、全部で8池まで、8つあるんですよね。22年度から、その一部、8池において高度処理をやっていると。こういうことで、順次、これからふやしていくんだというお考えを聞いてるんですけど、現在の放流水でいきますと、窒素・リンについては、総合放流水として、あえてそういう高度処理しなくても水質基準の範囲内にあるんではないかと思うんですが、いかがでしょうか。

○河上悦章委員長

三沢場長。

◎三沢孝水管理センター場長

現時点におきましては、窒素25という数字が出ておりますけれども、これから流域の総合計画のほうで水質基準のほうが厳しくなってまいりますので、そういうことを含めますと高度処理が必要であるというふうに考えておりますので、よろしくお願いします。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

そしたら、今、25の規制で、平均で12.9、十二、三ですね、最大でも15と。今後、厳しくなるということについて想定してると、こういうお答えですけど、それは一体幾らということになるんでしょうか、規制値が。

○河上悦章委員長

東村主幹。

◎東村佐登志下水道計画課主幹

大阪湾淀川流域別下水道整備総合計画では、窒素については15を目標値としております。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

そしたら、その15というやつは、一体、具体的にはいつから規制値として実施になるんでしょうか。

○河上悦章委員長

東村主幹。

◎東村佐登志下水道計画課主幹

目標値としまして、平成37年を目標としてございます。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

そしたら、その37年までに必要だということで、この22年から高度処理やってるんだと、こういうことですよね。今のこれ、最大でも15.4ということですから、今の規制値が15とすれば、これはあえて高度処理ということを経費をかけてやらなくても達成可能な範囲にあるんではないかなというふうに見えるんですね。それと、37年目標値で、22年から始めてこれから順次やっていくと。まだ10年以上、かなりあるんですけど、そのあたりはどういうふうな考え方で進めておられるんでしょうか。

○河上悦章委員長

東村主幹。

◎東村佐登志下水道計画課主幹

本市では、やはり窒素及びリンの目標達成のためには、高度処理としての施設の整備が必要と考えてございます。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

言ってますのは、現在の放流水質だけ見ても、それほど高度処理ということを--具体的にどういう設備をされるかを含めてこれから少しお尋ねせんといかんわけですけど、一定の経費がかかるわけですよね、高度処理をやるために。設備をするわけですから。もちろんランニングコストもかかると。今の現状でいっても最大で15で、平均12.9やと。最大で見て15.4ですから、そういう意味でいうたら、平成37年の目標値で、現在まだあと10年近くあるんですけど、今からそれをする根拠は何かということをお尋ねしてるんです。

○河上悦章委員長

東村主幹。

◎東村佐登志下水道計画課主幹

現在も高度処理化を進めてございますが、基本的に、現施設の更新時期に合わせて高度処理化を進めていくように考えてございます。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

そしたら、更新時期に合わせて高度処理をしていくというのは、具体的に言うたら、どういう新しい設備を入れられるのか。そのことにどれぐらいの経費がかかるのか。ちょっとお尋ねします。

○河上悦章委員長

東村主幹。

◎東村佐登志下水道計画課主幹

高度処理化に関しましては、今考えてございますのは、現施設を極力流用させていただきまして、一部、水槽躯体の改変等も必要ではございますが、極力流用をするような形で考えてございまして、あと、必要な施設、ポンプ等、更新に合わせて、新しい高度処理化の施設としてまいりたいと考えてございます。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

よくわからないんですけど、高度処理によることをやってると。そのための具体的な設備とか、浄化方式を何かプラスしてるんですよね。そのことを聞いてるんやけど。

○河上悦章委員長

東村主幹。

◎東村佐登志下水道計画課主幹

現在、いわゆる標準法というような形で処理をさせていただいてるんですが、新しい高度処理に関しましては、凝集剤併用型ステップ流入式多段硝化脱窒法で処理をしてまいりたいと考えてございます。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

そしたら、それの具体的な設備に係る費用だとか、ランニングコストでいえば、どれぐらいプラスされるんでしょうか。

○河上悦章委員長

吉田主幹。

◎吉田健一郎下水道計画課主幹

はっきりしたデータっていうのはなかなかないんですけども、横浜市さんなどのホームページなんかを見てみますと、維持管理で1割程度の増額。整備のほうは、今出しにくいなと思っていますのは、更新分、寿命が来て更新する設備もございますのでなかなか難しいんですけど、数億円、一、二億円程度プラスになるのかなっていうぐらいだと思います。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

調べてないということですけど、高度処理をやっていこうというふうに決められた段階で、当然、そういうデータを含めて整備をして、この8池っていうのは、一番新しい池から始めようと、こういうことですよね。それにはやっぱり経費が伴うわけですから、現実に経費の問題と効果の問題は当然かかると思うんですよね。現在の放流水質から見ますと、現施設でも十分対応できる内容ではないのかなと。あえて新しいものを入れないと新しい基準値をクリアできないということではないんではないかというふうに思うんですね。そのためにわざわざお金をかけて、ランニングコストもかけて、これ、凝集剤も結構かかると思うんですけど、ちょっとそのあたりについては、もう少し厳密にといいますか、それをやっていくための段取りが必要ではないのかなというふうに思うんですね、これが1点です。
それからもう一つは、この高度処理のデータを見せてもらいますと、CODが今の放流水よりふえてるんですけど、これについてはどういうふうに見ておられるんでしょうか。

○河上悦章委員長

三沢場長。

◎三沢孝水管理センター場長

8池の処理水と放流水とちょっと違うという話でございましたけれども、この8池につきましては、現在、東宇治浄化センターでの水処理施設、8池が稼働しておりますけれども、そのうち1池分が高度処理施設で稼働しているものでございます。したがいまして、ほかの7池分のものが合計されますので、CODとしても放流するのは少し上がってくるという状況でございます。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

総合放流水が、平均で言いますよ、単純に6.5なんですね。高度処理のこの8池の水質データをもらったやつを見ますと、CODは9.1にふえてるんですね。これ、毎月のやつをずっとデータを見ても、1年間のうちで9カ月は総合放流水よりもこの8池のほうのCODが高いんですね。

○河上悦章委員長

三沢場長。

◎三沢孝水管理センター場長

このデータの違いでございますけども、この8池につきましては、まだ消毒前の処理水となっておりますので、あくまでも参考のために、うちのほうで確認のための測定をしているものでございます。この後、消毒用の薬品を入れますと少し下がってくるというものでございます。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

一応、きょうはこれで置きますけど、趣旨は、そういう高度処理をするために、平成37年目標で、今から施設更新するときに新しい設備を入れていこうということで準備をされておられるということですけど、それだけの経費をかけてやらなくても、現状の施設でも十分対応できるんではないかというのが1点。それから2点目に、現在の高度処理を入れることによって、逆にCODがふえるっていうのは、水質が悪化してるっていうことなんですよね、放流水そのものが。その原因についてはよくわからないんですけど、何かの作用がしてると思うんですね。ということは、もう一つの要素としては、逆に水質をある面では悪化するという要素を含んでいると。そのことを含めて、この高度処理については検討すべき課題があるんではないかというふうに考えるんですけど、そういうことについて、きょうは結構ですけど、これからの検討課題として、その中でそういうふうなことは検討されるでしょうか、どうか。

○河上悦章委員長

伊賀次長。

◎伊賀和彦上下水道部次長

高度処理については、今さまざまなデータ、今も申しましたように、8池のCODについては消毒前とか、今窒素の話が出てましたけども、リンの値を落とすために必要な部分があるとか、そのあたりも十分検討して、今後、今おっしゃっていただいてます建設費も含めて、十分、そのあたりは検討していきたいというふうに思ってますのでよろしくお願いします。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

そしたら検討のほう、よろしくお願いします。
2点目です。次の194ページの志津川流域の汚水の志津川浄化センター、これはコミュニティプラントではないかと思うんですけども、コミプラということでよろしいんでしょうか。

○河上悦章委員長

三沢場長。

◎三沢孝水管理センター場長

そのとおりでございます。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

そしたら、コミプラの場合、また下水道とは少し違ういろんな要素ありますけど、これの立米単価は幾らでしょうか。

○河上悦章委員長

三沢場長。

◎三沢孝水管理センター場長

ただいまちょっとざっと計算させていただきましたけれども、立米単価は約354円程度になるものと考えております。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

確認だけしときますが、これは要するにメンテナンス料等維持管理費を単純に割った、そういう意味ですね。だから設備とか、そういうものを含んだ立米単価ではないということですね。結構です。わかりました。以上です。

 (中略)

 ※ 上下水道部の審査より

○河上悦章委員長

これより質疑を行います。質疑のある方は挙手願います。木村委員。

◆木村正孝委員

決算書の16ページの件について、1点お尋ねをしたいと思います。宇治の浄水場の2号井戸の更新工事ということで、工事費が3,525万6,900円という形のやつが上がっておりますが、この更新をされた時期は24年の1月から24年の5月10日と、2カ年という事業になっておりますが、これはどういうことの中で2カ年事業になったんでしょうか。

○河上悦章委員長

小川参事。

◎小川猛上下水道部参事

理由なんですけども、1月19日に着工いたしまして、完成が24年5月10日ということなんですけども、これは23年度事業で実施しておりまして、掘削途中に玉砂利とかいうようなことが出てきまして、それによって工期を延期いたしまして繰り越しとなった分でございます。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

延期になった分はわかりました。そしたら、まずこの井戸を更新というふうに書いてますが、これは、今まであった井戸をさらに掘削をされるなどしてされたのか、それとも場所を変えて新しくつくられたのか、これはどっちでしょうか。

○河上悦章委員長

小川参事。

◎小川猛上下水道部参事

場所を新たに変えまして施工いたしました。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

ということは、新たにということで、新設ですよね。これ、更新と書いてますが。そういう意味ですね、新設をされたっていうことですね。
それで、これが深さ100メートルということになってますが、3,525万というふうになっておりますけども、例えば、最近、井戸が全国的にもたくさん掘られてて、京都市内なんかも、神社なんかも水が枯れてきて新たに掘ったというような事例もたくさんあるんですが、聞いてますと、大体1,000万から1,500万まででされてる例があるよというふうに聞いてるんですが、この場合の3,500万というのは、どういう経費がかかってるんでしょうか。

○河上悦章委員長

三沢場長。

◎三沢孝水管理センター場長

3,500万の大きな内訳でございますけれども、まず、井戸を掘る工事、これと、揚水管、それから旧の連絡管といいまして、今まである2号井戸の導水管のほうへ接続するという工事が入っております。それと加えまして、それに伴います電気計装関係の延長工事という内容になってございます。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

そしたら、掘削、掘るということと、これは新しく掘ると。それからあと管ですね。水を引き上げた後の配管だとか、それからそのための設備ですが、掘るにはどれぐらいお金がかかったんでしょうか。

○河上悦章委員長

三沢場長。

◎三沢孝水管理センター場長

申しわけありません。今、ちょっと細かい資料を持ち合わせておりません。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

そしたら、今のこの3,525万6,900円の概要を、内訳で結構ですから、資料をいただけますか。

○河上悦章委員長

三沢場長。

◎三沢孝水管理センター場長

わかりました。資料のほうを提出させていただきます。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

それから、宇治浄水場は全部で5本の井戸があるというふうにお聞きをしているんですが、この2号井戸を新たにつくられたという理由は何やったんでしょうか。

○河上悦章委員長

小川参事。

◎小川猛上下水道部参事

2号井戸の経過なんですけども、もともと2号井戸を1977年、昭和52年につくっております。それで、現在30年ほど経過しているわけなんですけども、その間に、1977年に施工して、1998年に老朽化によって、掘ってある井戸の中に新たな二重ケーシングという方法をとりまして、それをずっと今してました。それが、この23年度、もうこれ以上の修復というか、その位置での修復ができないんで、新たに2号井更新ということで工事をやった経過となります。以上です。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

お尋ねしているのは、例えば、その場所での水質が悪いとか、あるいは水量が上がらないとか、それから配管そのものが古くなって穴があいてきて井戸としては不十分だとか、大きくあると思うんですけど、それはどれに当たるんですかね。

○河上悦章委員長

三沢場長。

◎三沢孝水管理センター場長

お尋ねの2号井戸でございますけれども、水量のほうが落ちてきておりまして、それに合わせまして濁りのほうが出てきておりました。そういう位置づけによりまして、新たに2号井戸を掘り直すという作業になっております。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

ということは、水質が1点と、それから水量、これが1点と。大きくは2つの理由で新しく場所を選んで掘削されて新しい井戸をつくったと。そういうことでよろしいんですか。

○河上悦章委員長

三沢場長。

◎三沢孝水管理センター場長

そういうことでございます。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

そしたら、2号井戸は更新をされているわけですが、他の井戸、全部で5本のうち、あと4本、これについては、大体つくられてからどれぐらいの年数がたってるんでしょうか。また更新の計画はあるんでしょうか。

○河上悦章委員長

三沢場長。

◎三沢孝水管理センター場長

何年たっているかというのは、ちょっと、今、計算のほうがおくれておりますけれども、まず1号井戸でございますけれども、こちら、竣工年度といたしまして昭和52年でございます。その中で二重ケーシングを昭和62年に実施しております。続きまして、2号井戸でございますけれども、これも昭和52年、これも二重ケーシングを経まして、今回新たに掘り直したという状況でございます。次は、3号井戸でございますけれども、竣工年度としまして昭和54年。平成7年に二重ケーシングの工事を施工しております。4号井戸でございますけれども、これは竣工年度は昭和58年となっておりまして、平成11年度に二重ケーシングの工事をやっております。それから、最後に5号井戸でございますけれども、これは昭和61年に竣工しておりまして、これは二重ケーシングにはなっておりません。以上でございます。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

今、お尋ねしましたところ、大体、50年代に4号井戸まではつくられてて、一番新しいのは61年ですか、そういうことで、今回2号は新設されて、1号・3号・4号については、それぞれ二重ケーシングをしておられると。今回新設された2号井戸については、二重ケーシングをして、さらにその後、もういよいよ新設と。こういうふうになったということですが、そうなってきますと、この1号・3号・4号も、一応、二重ケーシングが済んでますから、次の段階はいよいよまた新しくするということになるんではないかと思うんですが、そのあたりの見通しはどうなんでしょうか。

○河上悦章委員長

三沢場長。

◎三沢孝水管理センター場長

現在のところ、更新ということを考えておりませんけれども、状況を見ながら、今後判断のほうをしていきたいというふうに考えております。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

ということは、2号井戸のように、水質の例えば濁りであるとか、それから水量が減ってきてるとか、そういうふうな実情は今のところ、他の井戸では出てないということなんでしょうか。

○河上悦章委員長

三沢場長。

◎三沢孝水管理センター場長

そういうことでございます。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

今度の2号井戸の新設で、濁りだとか、それから水量が減ってくるということで言われているわけですが、実際に一定の年数がたった段階で、2号井戸のように、そういう状態になるという可能性はほかのところではないんでしょうか。その辺はどういう見通しを持っておられるんでしょうか。

○河上悦章委員長

三沢場長。

◎三沢孝水管理センター場長

可能性としてはございます。状況によりましては、取水量の低下、濁り等が発生する可能性はございます。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

これをお聞きしておりますと、大体、10年から20年ぐらいのスパンの中で、そういう問題が出てきてるんじゃないかなと思うんですけど。あと、それぞれの井戸のポンプの交換っていうのはいつの時期にしておられるんでしょうか。

○河上悦章委員長

三沢場長。

◎三沢孝水管理センター場長

まず、宇治浄水場の1号井戸からお話のほうをさせていただこうと思いますけれども、まず1号井戸でいきますと平成15年に取りかえのほうをやっております。次に、宇治浄水場の2号井戸でございますけれども、これは平成22年で交換をいたしております。宇治浄水場の3号井戸につきましては、平成16年、4号井戸につきましては、平成24年という内容になっております。それから、宇治浄水場の5号井戸でございますけれども、これは平成24年度になっております。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

そしたら、4号が24年で、5号も24年ということですよね。あと、3号が16年で、2号が22年に新しくされて、1号が15年と。以前にどの井戸かはちょっとわからないんですが、大体、ポンプが4年ごとに交換しているというようなお話もあったんですけど、1号から5号、それぞれ何年ぐらいで交換されてるんですか。

○河上悦章委員長

三沢場長。

◎三沢孝水管理センター場長

それぞれの状況によってばらばらでございますので一概には申せませんけれども、大体、長いもので10年近く、短いもので4年程度という内容でございます。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

同じ敷地内の井戸で10年とか4年って随分差があるんですけど、それは何の差によるんでしょうか。

○河上悦章委員長

三沢場長。

◎三沢孝水管理センター場長

同じ敷地内ではございますけれども、場所によりまして水源が少しずれているのかなというふうに考えております。その影響も出るかと考えております。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

今これお尋ねしてますのは、この間、西小倉の浄水場で2回、短期の間に井戸が詰まって改修しておられるということもあって、この間、井戸のそういう改修なりということについては、これは一体何が原因なのかなということについては、西小倉についてはこの間建水でもお尋ねをしました。今回のこの2号井戸の更新については、揚水量が減っているということと濁りが出てると、こういうことですが、他の井戸についても、当然同じようなことが起こり得る可能性はあるということですよね。そういうことの中で、浄水場の維持管理をしていくっていうことについては、ここの場合は量が多いですからかなり重要性が高いと思うんですけど、そういうことも踏まえて、この井戸の管理なり水量管理、あるいは水質管理ということについて非常に重要性を持っていると思いますが、他の井戸のところで、そういう水質の濁りだとか、そういうことは出てきてないんでしょうか。

○河上悦章委員長

三沢場長。

◎三沢孝水管理センター場長

現時点におきましては、出てきておりません。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

わかりました。そしたら、1号井戸から5号井戸についての開設された年度についてお聞きしましたけども、これ、ここに書いてますように、それぞれの井戸の工事内容、深さだとか工事費用だとか、それから年月日、着工・完成、契約の相手方、こういうやつについて一覧表はありますかね。

○河上悦章委員長

三沢場長。

◎三沢孝水管理センター場長

現時点では、まだございません。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

施設ガイドとか、何か、そんなんには全然載ってないんでしょうか。もしあるんでしたらいいんですが、なければ、ちょっとそれの資料をいただけますか。

○河上悦章委員長

暫時休憩いたします。

午前11時48分 休憩
午前11時50分 再開

○河上悦章委員長

休憩前に引き続き委員会を再開いたします。
三沢場長。

◎三沢孝水管理センター場長

年度関係なんですけれども、古いものもございますので、資料がない場合もございます。したがいまして、出せる範囲で確認がとれたものについて、提出のほうをさせていただけると思いますけれども、それでよろしいでしょうか。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

それで結構です。一応、拡張計画なんかの場合は、永年保存で記載されている部分で結構です。
それから次、ポンプの交換ですが、今聞きましたら割合新しいんですよね。24年と22年が3本で、あと15・16と。ポンプの交換された、前の、この前ですね、とその前の資料はいただけるでしょうか。

○河上悦章委員長

三沢場長。

◎三沢孝水管理センター場長

残っている範囲でございましたら、提出のほうはできます。そちらにつきましては、提出のほうをさせていただきます。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

そしたら、ポンプの更新されている、水質の関係とポンプの動きを見たいと思いますので、更新されたやつのわかっている範囲内でと、あと、そのときの経費、ポンプの交換費用、それについてもお願いできますか。

○河上悦章委員長

三沢場長。

◎三沢孝水管理センター場長

それにつきましても、わかる範囲でよろしければ、提出のほうをさせていただきます。

 (中略)

 ※ 簡易水道事業特別会計の審査より

○河上悦章委員長

これより質疑を行います。質疑のある方は挙手願います。木村委員。

◆木村正孝委員

成果説明書の195ページの上段と下段2つについて、一緒に質問いたします。
この中の、今ご報告がありました経費の、ランニングコストですよね、1,888万9,000円、このランニングコストの内訳。特に、この中で電気代とその他の経費は幾らでしょうか。これが1点目です。

○河上悦章委員長

川北主幹。

◎川北達夫水道総務課主幹

24年度簡易水道事業特別会計の内訳についてご説明させていただきます。
まず、光熱水費が250万8,029円になります。需用費としましては、消耗品費が3万7,543円、燃料費が30万9,855円、修繕料が89万1,063円となっております。あと、共済費、こちらのほうが3万2,000円ほど、賃金、これは水運搬の賃金なんですが、278万6,000円、旅費のほうが11万1,000円ほど、役務費のほうが92万7,000円ほどになっておりまして、通信運搬費が87万2,000円、手数料が3万4,000円、保険料が2万円ほどとなっております。委託料につきましては、トータルで1,086万9,000円ほどとなっております。あと、使用料、賃借料については40万6,000円、償還金、利子、割引料については7,700円ほどとなっております。以上です。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

ありがとうございました。これ今、結局、1,800万のうち、光熱水費は250万。委託料が1,080万って、1,000万ほど超えてるんですが、これは簡易水道ですけども、これはどこに委託をして、これは何の経費でしょうか、1,000万っていう委託料は。

○河上悦章委員長

五十嵐課長。

◎五十嵐司配水課長

委員おっしゃられますように、簡易水道事業で維持管理費を行っておりまして、委託料としましては料金調定の委託なんですけども、例えば、これにつきましては、特別会計の事業でございますけれども水道部に事務委任をしている関係で、料金調定委託ということで1つ委託料がございます。それと検針委託も同様でございます。それから、メンテナンスの関係で、各施設の運転管理というものは入札によりまして業者に委託しておりますし、それから、各施設の草刈り業務なども委託してございます。それから、主に水質の管理、こちらについても業者委託をして業務を行ってございます。主にそういったものがございますが、そのほかに、特別会計から水道事業のほうに事務委任費をいただいておりまして、その分の経費もこちらに含まれてございます。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

わかりました。ただ、水量と戸数含めて、年間で4万5,000立米ですから、1日当たりでいきますと125立米ですか、非常に水量と戸数が少ないんですけど、同じ規模よりも少し大き目でも年間経費が500万から1,000万までの経費だと思うんですよね。割合、割高になってるんじゃないかなと思うんですが、特に、この中で大きいのは委託料ということで今お聞きをしましたが、この中の運転管理そのものが、経費としては、かなり委託料の中では大きいんでしょうか。

○河上悦章委員長

五十嵐課長。

◎五十嵐司配水課長

委託料の総額が、24年度決算で1,100万弱でございます。そのうち、管理に伴います委託料は750万程度でございます。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

わかりました。結構です。次に、この下に、笠取の簡易水道事業を上水道へ統合するための送水管の施設を、今、設置中ですよね。今年度の決算で2億8,900万ほど出てるんですが、これの完了はいつなんでしょうか。

○河上悦章委員長

五十嵐課長。

◎五十嵐司配水課長

この事業は、平成22年度から設計等に従事いたしまして、23年度から工事に着手をしてございます。完了時期につきましては、昨年度の8月でしたですか、南部地域豪雨災害等がございまして、そちらの関係で統合事業で新たにつくる施設等の周辺が被災したということもございまして、その影響を受けて進捗におくれが生じてございます。ただ、現在は平成25年度を目途に鋭意取り組んでございますので、よろしくお願いいたします。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

ということは、22年から始まって、24年度、去年の8月には一応できる予定でやったやつが今おくれていると、そういうことですか。

○河上悦章委員長

五十嵐課長。

◎五十嵐司配水課長

豪雨災害によりまして、その時点でおくれが生じましたですけれども、現時点は25年度末の工事完了を目指して鋭意取り組んでいるところでございますので、よろしくお願いいたします。当初の計画から、25年度末の完了の予定でございます。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

当初から25年度末、今年度末と。こういうことですね。わかりました。これで、22年から実際に設計を含めて、これまでの総経費は幾らかかってるんでしょうか。

○河上悦章委員長

五十嵐課長。

◎五十嵐司配水課長

全体事業費につきましては、ことしの2月の常任委員会でもご説明させていただいておりますけれども、現在のところ、9億9,000万円程度かかる見込みと試算してございます。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

9億9,000万ですか。これにつきましては、笠取地域の上に書いてます簡易水道を府営水に統合するという意味と、あと、アクトパルとか、そういうとこの増量を含めて必要性があるというふうにお聞きをしてるんですが、この事業の目的及び最終的な水量、これ現在、使用水量はどれぐらいになるんでしょうか。

○河上悦章委員長

五十嵐課長。

◎五十嵐司配水課長

統合の計画水量でございますけれども、日当たり360立方メートルを計画してございます。現時点では、給水量でいきますと、1日当たりにしまして平均で125立方メートル程度でございます。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

最後ですが、このことについては、かなり山の中の設備だということもあるんですが、災害とか、この間、去年もことしも幾つかの問題が出てますが、この施設の配管を含めて災害への影響っていうのはどのように考えておられるんでしょうか。あるいは、ないんでしょうか。

○河上悦章委員長

五十嵐課長。

◎五十嵐司配水課長

まず、道路上に布設しています送水管でございますけれども、これは当然、耐震性を有する耐震管で布設してございます。道路の規格によりましていろいろございますけれども、埋設深さにつきましても、道路管理者が指定する所定の深さ以上に埋設しておりますし、道路自体が崩壊しなければ、新しく布設した水道管そのものは災害には強いというふうに、今のところは考えております。
それから、笠取第二小学校付近に新たに中継ポンプ場を築造してございますが、これがまさに、昨年度豪雨災害が起きまして土砂の流出が多くあったところでございまして、いわゆる進捗におくれが生じましたといいますのも、こちらを発注するに当たりまして、いわゆるそういう土砂が流入しないような計画を新たに追加したということがございますので、ことしも台風18号で山間部は大きな被害が出ておりますけれども、その施設につきましては、特に被害はこれといってなかったような状況でございます。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

ありがとうございました。水量の割にかなり割高といいますか、9億9,000万、約10億円の経費をかけた設備ですが、1日当たり125立米ということで、量的にもかなり割高な施設やと思いますけれども、特に災害関係でまた被害が出ますと大変なことになると思いますので、それについて確認をさせていただきました。
あと、最後に1点だけ、この地域に現在、飲料水の運搬がされております。資料をいただいておりますが、大体、年間で1,100トンぐらいから3,000トンぐらいまで、ずっと経過、推移をいただいているんですが、多いときで、22年度で3,000トン、25年度で2,950トンほどの給水量があるんですが、多いときの水量って何に影響があったんでしょうか。

○河上悦章委員長

五十嵐課長。

◎五十嵐司配水課長

笠取地区の地域におきましては、平成20年度からしか、今、ちょっと、手持ち資料がないんですけれども、年々、給水量が微増ですけれどもふえてるということがございます。それと、平成22年度には漏水もあったということもありまして、給水運搬量がふえてるということがございます。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

給水をタンク車でずっと運搬をされてるわけですけれども、それの原因が硬度の上昇というふうにデータをいただいとるんですが、原水の硬度上昇っていうのは、どういう意味やったんでしょうか。

○河上悦章委員長

五十嵐課長。

◎五十嵐司配水課長

水道法におきましては、原水の硬度ですけども、1リットル中300ミリグラムという規定がございます。平成18年ころから、順次、原水の硬度の状況が上昇傾向を示す傾向が出ておりましたので、その対策として、給水車で水を運搬して、給水におきまして希釈して、皆様に給水をするということで対応していたところでございます。

○河上悦章委員長

木村委員。

◆木村正孝委員

そしたら、この給水車で運搬された給水量というのは、必要な総量じゃなくて、希釈のための水量ということでいいんですか。

○河上悦章委員長

五十嵐課長。

◎五十嵐司配水課長

先ほども申しましたように、20年度から給水運搬を行っておりますけども、当初の理由としましては、硬度上昇に伴う希釈と、実は、そのほかに20年度に、簡易膜ろ過施設というものを設置してございます。この簡易膜ろ過化施設を稼働しますと一定の水を廃棄する必要がありますことから、夏場は給水車で水を運搬して対応して、冬場については、給水車なかなかずっと運搬できませんので、膜ろ過を稼働させて硬度を対応していたということでございます。
それから先ほども申しましたように、20年度以降、給水量が徐々にではありますけれどもふえているということもありますので、22年度以降からは、特にその膜ろ過の対策と給水量が増加したことによる使用量の不足分も兼ねて給水車で運搬しているところでございます。

 (中略)

 ※ 飲料水供給施設事業特別会計の審査より

○河上悦章委員長

これより質疑を行います。質疑のある方は挙手願います。木村委員。

◆木村正孝委員

決算書の294・295の今のご説明いただいた件ですけども、繰入金が630万、年間の総決算が650万ほどですが、これは、国からの飲料水供給事業に対する補助金といいますか交付金といいますか、それは全くなくて、全て単費なんでしょうか。

○河上悦章委員長

五十嵐課長。

◎五十嵐司配水課長

おっしゃられますように、簡易水道につきましては一定の補助金制度とかはございますけれども、飲料水につきましては、そういったものはございませんで、宇治市の単独費から繰入金を全ていただいているということになります。