2015年(平成27年)2月13日の新聞各紙は、関西電力高浜原発3、4号機(福井県)が再稼動に必要な原子力規制委員会の審査に、事実上合格したと大きく報じている。また、今夏以降に再稼動の見通しであること、九電川内原発より先になる観測ものあるとしている。
この1年、原発は全く稼動していない。昨夏は大変大変とあれだけ騒がれたが、原発ゼロで最大需要時期を乗り切れた。そのため代替え燃料代が大変大変と電力会社は言っているが、今日原油、天然ガスの価格が急落しており、火力発電の燃料費は下がっている。なのになぜ、政府や電力会社は再稼動を急ぐのだろう。
一方、海外では原発が減り、再生可能エネルギーが増えている。朝日新聞ニュースメールは「米で原発廃炉相次ぐ、13年以降、4発電所5基、シェールガスが安くなり原発の優位性が低下。風力発電にも押されているため」(2015年2月15日)と報じている。
「再生可能エネルギーが全世界で22%に、太陽光と風力が伸びる」と国際的な再生可能エネルギー推進団体REN21が報告している。これは2013年末の、全世界で稼働中の発電設備のうちで再生可能エネルギーの比率をのべたもの。(出典:スマートシテイ)
お隣り中国は、すごい勢いで再生可能エネルギー化を進めている。中国のメインは風力発電。
2011年末で4623万KWで、中国再生可能エネルギー設備全体の85.5%。4623万KWといえば日本の原発発電設備容量に匹敵する。(参考文献: )