◆(木村正孝君) (登壇)
それでは、24年6月定例会の一般質問を通告内容に従って行いたいと思います。
その前に、議長のご許可をいただきまして、資料をお手元に配付させていただいておりますので、ごらんおきいただきたいと思います。
まず最初に、一般質問ですが、この6月議会で、きのうまで14人の皆さん方が大変精力的にこの間の重要な課題について一般質問を展開されました。この15人のトリを務めます私といたしましても、精いっぱいこの課題について質問を続けたいと思います。また、何よりも、住民の幸せのために日夜努力しておられます市長を初め、市の幹部の皆さん方の取り組み、あるいは私たち議員も住民の幸せの実現のためにさまざま努力をしているわけでございますが、二元代表制のもとで、それぞれの立場を超えながら、よりよい宇治市の発展のためにより一層の努力を続けていきたいと思います。
そういう意味で、この2日間、通学路問題を初め、原発や行政改革、福祉の問題など、ちょうちょうはっしのやりとりがございました。宇治市の議会基本条例にはまだうたわれていない市長の反問権も、ひょっとしたらそうではないかと思わせるような場面もございました。そういうことも含めて、お互いに切磋琢磨をしてやることが大切だと思っております。
それでは、最初に、災害に強いまちづくりについて質問を行います。まず、災害につきましては、昨年の3・11以降、災害に対する考え方は大きく変わっております。100年に一度、あるいは1000年に一度の起こり得ることも想定をし、対策を立てることに基本を置いた進め方がされております。何よりも、災害のときに最も最初に必要となります水の問題について、飲料水の問題あるいは生活用水の問題について、これまで何度か取り上げておりますが、災害時における備蓄する飲料水、このことにつきましては3月議会でもご質問をし、答弁をいただいておりますが、それと耐震化計画との関係性について、今回改めて行いたいと思っております。
まず最初に、水道事業における浄水場の耐震化計画について質問いたします。この内容につきましては、きょうの中でも渡辺議員さんがやっておられましたが、少し私のほうは角度を変えて行いたいと思います。
まず、3月議会の一般質問に対して答弁のあった災害時における備蓄飲料水の考え方と現在の耐震化計画がそごを来しているんではないかというふうに考えております。
まず、資料をごらんください。この資料の1枚目の一番上に浄水場の名前と有効容量、さらに災害時の貯留予定量、これを記載をしております。これが3月議会でいただいた当局の回答内容です。その下に、それぞれの災害時における飲料水の必要あるいは生活用水の必要容量を記載をしております。これは当初、震災発生から3日間は1人1日3リットルの水が必要だと、4日目からは10日間20リットルが必要だと。11日目からはさらに100リットルが必要だと。22日目からはほぼ250リットル、通常の生活に必要な水量なんだということで、これは中央防災会議が阪神・淡路大震災の後に示された数字でございます。この内容も、もとはと言えば、災害に遭われた神戸市の水道局がつくられた実績データに基づいて決められた内容でございます。
どれだけの水が必要だということで、この間、質問を続けてまいりましたが、そのことについて、当局からこのような数字をいただいております。現在、市内では5カ所の地下水浄水場が稼動しております。1つは休止中です。この浄水場は、府から購入している府営水とは別に本市が所有する自己水です。市が給水している水道水の約3分の1が日量約7,200トンの数字になります。この中で、市の浄水場の耐震化計画では、宇治浄水場だけを約10億円かけて大体10年間で行うというふうな計画になっておりますが、なぜ宇治浄水場だけなのかをご説明いただきたいと思います。
○副議長(宮本繁夫君)
岸本上下水道部長。
◎上下水道部長(岸本文子君)
(登壇)水道施設の耐震化についてでございますが、昨年の9月議会の木村議員の一般質問でもお答えをいたしましたとおり、平成23年2月に策定をいたしました水道施設耐震化計画に基づき、宇治浄水場の耐震化を優先的に進め、災害時にも安定した給水を確保したいと考えております。
宇治浄水場は、自己水源の約75%を占めるとともに、東宇治地域に安定的に給水を行うため極めて重要な施設であり、既に耐震診断も実施をいたしており、今後、計画的に整備をしてまいりたいと考えております。
○副議長(宮本繁夫君) 木村正孝議員。
◆(木村正孝君)
(登壇)それでは、そのことについてお尋ねをします。
まず、今のお答えでは、極めて重要な施設やと、あるいは宇治浄水場の東宇治地域にそのことを優先的にやっていくんだと、そういうふうなご回答です。ところが、まず1つは、1点だけの、全部で市内に6つ、そのうち5つが稼動している浄水場の1つだけに限って行うということについては、非常に時間あるいは経費、コストを含めてリスクが高いんではないかというのが私の考え方でございます。
この市がつくられました宇治市水道防災計画、この中でも、これの2の2、ライフラインとしての水道施設整備という項目がございますが、その中でも水道施設整備として具体的な災害対策の強化策としては、幾つかの問題を抱えながら、相互分水も含めて多水源化をやっていく必要があるんだということで、行政のこの防災計画そのものの中に多水源化の推進というのが書いてございます。
そういうふうな観点からいきますと、5つの浄水場がある中で、1つだけに集中をするということについては、大変無理があるんではないかというのが1点。
もう一つ、このきょうの資料の2枚目をごらんください。ちょっと見づらいんですが、これは水道部から資料としていただいた災害時避難場所、給水場所マップという資料でございますが、非常に薄くて見づらくて申しわけないんですが、この中に丸をつけておりますのは、上のほうに宇治浄水場、その左のほうに槙島浄水場、ずっと左下のほうへ下がってもらいまして、西小倉浄水場、ど真ん中のところに開浄水場、それより少し右側に神明浄水場、もう少し右側の下で奥平野浄水場。宇治市内全体について、こういう形で浄水場が配置をされている。これはさまざまな歴史的な経過の中でそういうふうなことにはなったんですが、幸いにも宇治市の場合は多極分散といいますか、多水源化、地域が全体にカバーできるような形で浄水場が配置されておると。まさにこの特性を生かすべきではないかというふうに考えております。
さらに、合計の1万5,000トンの飲料水の貯留水のうち約5,000トンを5つの浄水場でカバーするわけです。そういう意味では、5つの浄水場でカバーをするその前提で災害時の飲料水の貯留が考えられてる以上、その耐震化においても、やはり5つの浄水場をバランスよく行っていくことがごく普通の方法ではないかというふうに考えますが、いかがでしょうか。
○副議長(宮本繁夫君)
岸本上下水道部長。
◎上下水道部長(岸本文子君)
(登壇)現在、宇治、西小倉、神明、奥広野、そして開浄水場がございますが、宇治浄水場を除きます他の浄水場につきましては、耐震化対策が既に終わられています府営宇治浄水場からのバックアップ設備がございまして、不測の事態にも断水することなく給水が可能でございます。しかしながら、先ほどの渡辺議員のご質問にもございましたように、東宇治地域で唯一の自己水源でございます宇治浄水場にはバックアップ設備がなく、宇治浄水場が稼動しなくなりますと現在の水管橋と宇治橋に添架をされております水道管からの水量では東宇治地域への安定的な給水を確保することができなくなりますことから、まずは宇治浄水場の耐震化を図ることといたしておりますのでご理解賜りたく存じます。
○副議長(宮本繁夫君)
木村正孝議員。
◆(木村正孝君)
(登壇)まず、1つ今おっしゃられたのは、府営水道があることによって、この東宇治以外はカバーできるんだと。まず、このことですが、現実問題として、3つの浄水場をジョイントした、それをさらに配水をするような設備が久御山町のところにできておりますが、実際に府の説明によりますと、その水が奥広野や神明、城南荘のところまでいくというふうな説明はございません。これが1点です。
もう一点は、なぜ私が宇治浄水場だけなのかというときにこだわっておりますのは、宇治浄水場には沈殿池や、あるいは水を浄化するための設備がたくさんございます。これは原水が非常に水質が悪いということの結果として、凝集沈殿などを設備として抱えているわけです。そういう意味では、耐震化をしようと思えば、設備が多い分だけ余分にお金もかかり経費もかかると。それに対して、奥広野、神明、開の浄水場は、基本的には奥広野と神明は塩素滅菌だけです。原水が非常にいいもんですから、あえてその水を浄化する設備としては何も必要がありません。大腸菌もおりません。本来ですと、塩素滅菌しなくてもいけるような水ですが、水道法の関係で残留塩素の関係で塩素滅菌はしていると。これが事実です。開の浄水場の場合でも、プラスしてエアレーションタンクをつけている。そういう意味では、非常に設備が軽易である、原水がいいから軽易である。そのことによって経費もかからないし、早く耐震化が可能だというようなメリットも持っております。
3つ目に、先ほど東宇治地域の必要があるんだとおっしゃいましたが、備蓄の飲料水の関係からいきますと、この数字を見てもらってもわかりますように、備蓄の飲料水として容量が大きいのは西小倉浄水場なんです。全体5,160トンのうち3,900トンは西小倉浄水場なんです。宇治浄水場じゃないんです。そういうことも含めて、バランスよく、一点集中ではなくて、5つの浄水場を同時並行的に進めるほうがいいのではないかというふうに考えますが、いかがでしょうか。
○副議長(宮本繁夫君)
桑田水道事業管理者。
◎水道事業管理者(桑田静児君)
(登壇)先ほども部長が答弁いたしましたように、西小倉、神明、奥広野、そして休止を決定はいたしておりますが、開浄水場につきましては、府営宇治浄水場からのバックアップ施設がございますので、この間、西宇治地域については、基本的にもし何かありましたらこの府営宇治浄水場からのバックアップで対応すると。しかしながら、先ほども申しましたように、東宇治地域においては、宇治浄水場、宇治市のですが、宇治浄水場が稼動しなくなりますと、東宇治地域に給水することが不可能になってきます。したがいまして、まずは、先ほども申しましたように、宇治市の自己水源の75%を担っている宇治浄水場、東宇治地域の多くの方々の飲料水を賄っている宇治浄水場の耐震化を図ることが、まずは第一だと思っております。しかしながら、すべての浄水場を私どもしないということではございません。東宇治浄水場、めどがつきましたら順次耐震化を図っていく予定でございますのでよろしくお願いします。
○副議長(宮本繁夫君)
木村正孝議員。
◆(木村正孝君)
(登壇)そしたら、お尋ねしますが、先ほどの渡辺議員の質問にもありましたが、順次やっていくんだと。具体的なタイムスケジュールはどうなってるんでしょうか。今の耐震化計画では、約10年間かけて宇治浄水場をやっていくと。その間、10年間は他の浄水場は何もしないということなのか、そうではなくて少しは全体のバランスを考えながら重点として宇治浄水場なのか、その辺の管理者の考え方をお知らせください。
○副議長(宮本繁夫君)
桑田水道事業管理者。
◎水道事業管理者(桑田静児君)
(登壇)先ほども申しましたように、宇治浄水場の耐震化の一定のめどがつきましたら、順次、他の浄水場の耐震化も図ってまいりたいと考えております。
○副議長(宮本繁夫君) 木村正孝議員。
◆(木村正孝君)
(登壇)一定のめどということは、非常に抽象的で、計画としては私は不十分だと思うんです。ですから、10年間ということの中で、宇治浄水場というのは書かれているわけですから、計画の中に。そのことが一定のめどという抽象的な話ではなくて、具体的なタイムスケジュールをきちんと示していただきたいと。これ1点です。
それから、もう一つ、関連して説明をいたしますが、そしたら宇治浄水場が使えなくなったときはどうなるんだとおっしゃいました。これは以前にも私のほうから指摘をしましたが、そのとき桑田管理者は、そうじゃないというふうにおっしゃいましたけども、再度言います。このハザードマップ、これによりますと、3つの大きな災害の中の一つ、洪水の場合には、このハザードマップでいきますと宇治浄水場、西小倉浄水場は、残念ながら水の底になります。前回、桑田管理者は、2メートルまでだというふうに言われましたが、これ再度確認をして、危機管理課にも確認をして、この内容については確認をしております。実際に、今の災害の計画の中では、洪水の場合にはそういうことも起こり得るんだという想定で幾つかのことが考えられてます。ですから、先ほどおっしゃったように、東宇治浄水場が使えなくなるということはあり得るんです、今の宇治の防災計画の中では。そのときには、先ほど言いましたように、山手にあって、洪水には強い奥広野、神明、開の水が役に立つんだということを申し上げております。あくまでも全くだめなんだというふうなことも含めて、1点だけであればリスクが高いんだということについて、ぜひご理解をいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○副議長(宮本繁夫君)
桑田水道事業管理者。
◎水道事業管理者(桑田静児君)
(登壇)まず、計画、タイムテーブルでございますけど、現在、宇治浄水場をまずは耐震化していくということで進めておりますので、その一定のめど、宇治浄水場のほうはまだまだこれからですので、現時点で他の浄水場についてどのような形でどの時期から実施できるかということは、まだ明確にはなっておりませんのでご理解をお願いします。
それと、宇治川が破堤したときのことでございますけども、これも以前、杉村部長がお答えしてますが、宇治川が破堤した場合に、宇治浄水場や西小倉浄水場の一帯が水没し、浄水場としての機能がなくなることも十分考えられます。このような場合の水源といたしましては、水道管と水道施設の被害状況にもよりますが、京都府営水道の活用を考えております。府営宇治浄水場は標高も高く、また施設の耐震化も終わっておりますことから、宇治浄水場、市営ですけど、宇治市の宇治浄水場及び西小倉浄水場一帯の地域が水没した場合でも、水道水の確保が図られるものと考えております。
○副議長(宮本繁夫君)
木村正孝議員。
◆(木村正孝君)
(登壇)宇治川が破堤して、今おっしゃったように宇治浄水場と西小倉も水没するということは今回お認めになられました。そのときには、府営の宇治浄水場を頼りにするんだと。それは確かに頼りにできないことはないでしょう。だけど、現実問題として、宇治川が破堤をしてるときに府営宇治浄水場が使えるのかどうか、これも含めてきちんとした検証がなされておりません。
それから、何遍も言いますが、10年間という時間は大変貴重な時間です。そのときに、一点集中豪華主義で1つだけの耐震化を進める、そのことのリスクの大きさを考えていただきたいということを私は再三述べております。このことについて、これ以上幾らやっても平行線だということになるのかもしれませんけれども、再度、管理者に、5つの浄水場がある以上は、行政としてはリスクの分散、あるいは既にこの計画の中でも言っておられますように多水源化ということを活用した震災対策、耐震化対策あるいは計画というものを検討できないのかどうか、そのことを最後にお尋ねしたいと思います。
○副議長(宮本繁夫君)
桑田水道事業管理者。
◎水道事業管理者(桑田静児君)
(登壇)水道施設を耐震化するためには、多大な費用がかかります。幾らでも費用をかけて事業を進めるということが可能であれば、議員のおっしゃるようなことも可能だろうと思います。私どもは、限られた予算、限られた事業費の中で、どこの施設を一番最初にする、優先するかということで、我々は宇治浄水場の耐震化をまず最初に手がけるべきだということで計画をしておりますのでよろしくお願いします。
○副議長(宮本繁夫君)
木村正孝議員。
◆(木村正孝君)
(登壇)なぜそこまでかたくなにそういうふうに言われるのか、もう一つ理解ができません。お金が幾らでもあるなんていう前提で物は考えておりません。当面10年間で10億円という1つの資金計画ですから、そしたらその10億円を使いながらできる方法があるじゃないかということを私は指摘をしております。そのことについては指摘をしておきます。
次の問題に移りたいと思います。2つ目に、今それぞれまとめてやりましたので、時間の関係で。浄水場の自家発電の問題とその必要性についてお尋ねをしたいと思います。
まず、災害時に浄水場の水を住民の皆さん方に給水すると、こういうふうな形であれば、まさにポンプがなければ、動かなければ水が十分活用できない。そういう意味で、災害時に停電、あるいは突発的な事故の停電の場合に浄水場機能をストップする、そのことを少しでも一時的に緩和するものとして自家発電機が必要と考えますが、いかがでしょうか。
○副議長(宮本繁夫君)
岸本上下水道部長。
◎上下水道部長(岸本文子君)
(登壇)浄水場の揚水ポンプを稼動させるための自家発電設備が必要であるというご趣旨であろうと思いますが、緊急時の生活用水の確保にはなるかと考えております。しかしながら、市が供給いたします水道水は、単にポンプアップされた地下水を飲料水として利用することはできないと考えております。当然のこととして、浄水場の施設全体が機能し、水道法に規定されている基準を満たしていなければ水道水として供給することはできないものでございます。なお、今夏の電力受給の見込みなどを考慮いたしますと、各浄水場が水道水を供給する施設として機能するために自家発電機の設置を検討する必要があると考えているところでございます。
○副議長(宮本繁夫君)
木村正孝議員。
◆(木村正孝君)
(登壇)おっしゃるように、飲料水そのものについては、どれだけ原水がよくてそのまま飲用ができるとはいえ、水道である以上は残留塩素の問題含めて、今部長がおっしゃった内容は理解できます。最後のところで、ことしの夏の電力受給の問題も含めて検討するということですので、ぜひこのことについてはご検討いただきたいと思います。
ただ、災害時における飲料水の確保というのは、平常時とは違います。そういう意味では、きょうつけております資料の3枚目、拠点給水の方法ということで、これもこの計画書の中に入ってるところから抜粋をしてきました。宇治市水道防災計画と。市の計画そのものの中にこういう形で、下のほうに発動発電機というのが書かれておりますが、これは既に塩素滅菌をした配水をためてあるところからディーゼルで動かして給水栓で住民に給水すると、こういうふうなことも必要なんだということで、これまでの中でも考えられておられますので、ぜひこういうことも含めて検討いただきたいというふうにお願いしときます。
次に、災害時の応急給水体制と設備についてお伺いいたします。まず、浄水場については、仮設の給水栓を設置をして、飲料水を直接給水することも十分に考えられるということでございますが、このことに対する基本的な考え方をお尋ねしたいと思います。
○副議長(宮本繁夫君)
岸本上下水道部長。
◎上下水道部長(岸本文子君)
(登壇)災害時の飲料水の供給といたしましては、6カ所の配水池に緊急遮断弁を設置をいたしております。また、加えて各浄水場に貯水している飲料水を運搬給水や拠点給水として活用することといたしております。宇治浄水場、西小倉浄水場は、給水車、給水タンク等に注水の上、給水場所へ運搬し、応急給水活動を行うための給水補給基地として活用する予定といたしております。
また、その他の浄水場につきましては、保有をいたしております仮設給水栓--先ほどの木村議員の資料にもございました、ああいった仮設給水栓を設置し、飲料水を直接給水する拠点給水箇所として利用する予定でございます。
なお、災害状況によりましては、他の自治体及び自衛隊などに応援要請を行い、応急給水体制の確保を図ることといたしております。
○副議長(宮本繁夫君)
木村正孝議員。
◆(木村正孝君)
(登壇)災害時のそういう体制についてですが、1点、私のほうから提案がございます。まず、こういう災害時など緊急時には、職員対応が非常に大変だということは明らかだと思います。危機管理課では、この間、防災体制を市内全域にわたって地域とも連携をしながら確立をしていくということで、自治会や町内会との連携を密にした進め方を検討しておられます。事実、神戸市では、そういうふうな具体的な取り組みとして、あの大きな災害のときの教訓を生かして、現在は市内全域における貯留している飲料水を災害時には自治会、町内会が対応するというふうな協定を結び、具体的な訓練もしておられます。災害時のことですから、今ここに示しましたこういうディーゼルを動かして住民の皆さん方に給水をするという場合であっても、やはり自治会あるいは町内会などとの連携が重要ではないかと。そのためには、浄水場のかぎのようなものをきちんと自治会との協定を結んで渡しておくと。いざというときには、自治会がそれを責任を持って給水をすると、そういうふうなことを考えてはどうかということを提案したいと思いますが、いかがでしょうか。
○副議長(宮本繁夫君)
桑田水道事業管理者。
◎水道事業管理者(桑田静児君)
(登壇)議員から貴重な提案がなされました。今後、上下水道部といたしましても、危機管理課等とも協議をしながら、また他の助成団体等にも問い合わせしながら、今後どのような形にしていったらいいか検討してまいりたいと考えております。
○副議長(宮本繁夫君)
木村正孝議員。
◆(木村正孝君)
(登壇)それでは、大きな2問目にいきたいと思います。浄水場ポンプの維持管理についてということで、1つは神明、西小倉浄水場の故障の原因と対策及び経費についてです。
昨年6月に、神明浄水場のポンプが突然故障しました。さらに、同年12月には小倉浄水場のポンプが休止をしたと。それぞれほぼ4カ月でもとに戻っておるわけですが、その間、住民に対する説明も十分ありませんでしたし、特に神明浄水場については、6月にとまって復旧するまで10月ということで、この間、7月、8月の暑い時期にかかりました。地域の住民の方から、7月に入って急に水が変わった、まるでお湯のような水が出てくるということで、パニックになったというふうなことで電話をいただきました。そのときになって、初めて私どもも神明浄水場のポンプはとまってるんだということがわかったわけです。直ちに水道部のほうに行って確認をしましたところ、実は6月からポンプが故障して100%府営水で給水してるんだというお話がございました。
確かに、神明浄水場の場合は、府営水のほうも貯水槽につながっておりますから可能でございますけれども、あくまでも地域の方々にとりましては、ミックスとはいえ、9割が地下水を給水している、それが夏場に突然水が変わったというふうなことで、大変なことであったことも事実でございます。そういう意味で、この2つの浄水場のポンプがとまった経緯あるいはその後の対応、そのときにかかった経費、そのことについてお尋ねをしたいと思います。
○副議長(宮本繁夫君)
岸本上下水道部長。
◎上下水道部長(岸本文子君)
(登壇)神明、西小倉浄水場の取水ポンプでございますが、故障の原因といたしましては、いずれの場合も砂の影響により電動機または本体が破損したものでございます。神明浄水場の取水ポンプは、砂が電動機の風水装置を破損させ、電動機の内部に水が浸入し、電動機が故障したものでございます。また、西小倉浄水場の場合は、砂がケーシングを磨耗させ、ポンプ本体に穴があき、ポンプ故障につながったものでございます。
次に、浄水場の修理費でございますが、神明浄水場は税込みで147万円であり、西小倉浄水場は183万7,500円となっております。各浄水場とも、砂の影響で故障いたしておりますことから、ポンプの材質をステンレス製として耐久性を高め、取りかえ修理を行ったものでございます。
○副議長(宮本繁夫君)
木村正孝議員。
◆(木村正孝君)
(登壇)今、2つの浄水場それぞれについて、原因とその結果についてお話しいただきましたが、経費の中で、これは資料の中ではポンプ交換は修繕費で行ったというふうにお聞きをしてたんですが、そのことは間違いないでしょうか。
○副議長(宮本繁夫君)
岸本上下水道部長。
◎上下水道部長(岸本文子君)
(登壇)ポンプの取りかえ修繕にかかります支出科目でございますが、款は水道事業費用、項は営業費用、目は原水及び浄水費、節は修繕費からの支出でございます。
○副議長(宮本繁夫君)
木村正孝議員。
◆(木村正孝君)
(登壇)そしたら、引き続いて、この2つの浄水場の今回は臨時的なポンプがとまって交換をしたと。今まで私どもが当時の部長のほうからお聞きをしておりましたのは、各浄水場のポンプの交換というのは、これまでの実績を踏まえて、それぞれの浄水場ごとに何年という形の経過時間をもって、その年数が来るときに予算化をしてやってるんだというふうに実は聞いてきました。例えば、宇治浄水場の場合は、砂が多いんで4年と。神明の場合でしたら8年とか。そういうふうな形でずっと予算化してきてるんだというふうなことでした。
ところが、今回のやつのように、砂がかんでポンプが故障してる、このことにつきましては、神明浄水場、西小倉浄水場ともに、何か水質に変化が出てるのかどうかお尋ねします。
○副議長(宮本繁夫君)
岸本上下水道部長。
◎上下水道部長(岸本文子君)
(登壇)浄水場の取水ポンプにつきましては、使用いたしております井戸により劣化度が異なっております。これは当然のことではございますが、井戸の深さや水質、ポンプの性能、運転時間などの使用条件が影響するものであり、それぞれの使用可能年数を特定することは難しいものとなっております。一般的には、年数の古いものほど故障する可能性が高くなっております。なお、ポンプの交換につきましてでございますが、過去の実績等を考慮いたします中で、ポンプを購入し、不測の事態に備えております。
○副議長(宮本繁夫君)
木村正孝議員。
◆(木村正孝君)
(登壇)ちょっと部長は、今回新しくなられたので、過去の経過も含めて少し不案内なとこあるかもしれませんけども、これは桑田管理者にお尋ねしたほうがいいと思いますが、そしたらそのポンプを交換するという考え方は、過去のそういう年数、基本的には我々はポンプというのは一定の段階来たときには引き揚げて、その状態を見て、その上で交換をしていくと、そういうふうなことを考えていたんですが、実はそうじゃないんだと。引き揚げて、状態見て、メンテナンスをしてというふうなことはしないんだと。民間の場合はそういうとこは非常に多いんですけど、いうことでお尋ねしておったんです。一応今の実績から年数年数で予算化をしてきたんだというふうにお聞きしとったんですが、今の現状ではそうじゃなくて、あくまでももう故障した段階でそれは取りかえをするんだと、事前に予定をしてポンプを購入しといて取りつけるんだと、そういうふうな考え方から変わったのかどうかだけ、ちょっとお尋ねします。
○副議長(宮本繁夫君)
桑田水道事業管理者。
◎水道事業管理者(桑田静児君)
(登壇)揚水ポンプの件でございますけど、当時の部長が答えた内容と特には変わってございません。先ほど、上下水道部長が答えましたように、一般的には年数の古いものほど故障する可能性が高くなっております。ポンプの交換につきましては、過去の実績等を考慮する中で、ポンプを購入し、それで用意をしてることで、まずそれがポンプを購入し、用意はいたしますけど、あえて私ども、今議員がおっしゃられましたように井戸をとめてポンプを引き揚げ、メンテナンスということはしておりません。また、ポンプのメンテナンスと申しますと実際どのようなことをするのか、私にはちょっとよくわからないんですけど、そういうふうなことをする必要は私はないと思います。ですから、使える物は使えるだけ使って、故障が起こった場合には速やかにポンプを交換するということで考えております。
○副議長(宮本繁夫君)
木村正孝議員。
◆(木村正孝君)
(登壇)実は、このことを聞いておりますのは、2つの意味がございます。1つは、去年の神明のように、住民の皆さんからすると、ある日突然水が変わってお湯のような水が出てきたと。神明浄水場の水は地下水ですから、夏場でも冬場でも基本的に温度は変わりません。特に夏場は冷たく感じますから、実際冷たいですから、そこにお湯のようなもん出てきたというふうなことで、1つは住民から見ると大変なことになる。これは西小倉の場合はちょうど冬場でしたからそれほどのことはなかったですけども、そういうことが起こり得る。
もう一つは、災害のときにポンプが故障して、他のところは災害で動かないけども、こっちは大丈夫なんだけどもポンプが故障して稼動してできないんだ、給水できないんだと、そういうこともやっぱり問題だと思うんです。実は、これまでの市内への浄水場の実績からいきますと、古いとこほど早く傷むんだということにはなっておりません。例えば、宇治浄水場は大体4年です。これはなぜかというと、原水の砂が多いからです。例えば、神明あるいは奥広野の場合は、これまでは8年とか9年もってきたのはそういう砂も少なかったからなんです。そういう意味では、各浄水場の状態によって違うので、それぞれの浄水場ごとに計画的にポンプを交換していくと。それでもって安全といいますか、安全性を踏まえてかえていくというふうな考え方で今までは来ておられたと思うんです。
そういうことを含めて、要するにそういう故障のリスクをできるだけ減らしておく設備の考え方がこれからますます必要になってくるんではないかというふうに考えておりますので、そのことについて、改めて桑田管理者のほうからお考えをお聞かせください。
○副議長(宮本繁夫君)
桑田水道事業管理者。
◎水道事業管理者(桑田静児君)
(登壇)再度、ポンプの交換の件でございますけど、先ほどお答えした方向で今後とも進めていきたいと考えております。
○副議長(宮本繁夫君)
木村正孝議員。
◆(木村正孝君)
(登壇)ちょっと、さっきはいい話になるかなと思ったんですけど、また木で鼻をくくったようなお話でしたんで。どう言えばいいですか。要するに、浄水場のポンプが突然にとまるということは、実はこの10年間ではそれほどないんです。それが、去年の場合に2つも浄水場で起こってるというふうなことがありますから、1つは、原因は何なんだということを聞いたときに、実は砂がかんでると。もちろん、砂がかんでるということはステンレスにかえたとはいえ、原水自身は変わってないわけですから、今後もそのリスクは高いと。いよいよ災害ということも含めて考えたときには、そのリスク管理としては、そこのところのメンテナンスの考え方をきちっとしておく必要があるだろうということで申しとるわけです。そのことを私の考え方として言っときます。
ぜひそのことは、市の水道部からいくと、水道水を給水してるんだから、あえて地下水じゃなかってもいいじゃないかという考え方があるのかもしれません。しかし、現実に地域の住民の方々はその浄水場の水を飲み、そして料金を払ってるという考えですから、同じ水道水だからいいんじゃないかというふうなことについても、少し考え方が違うと思うんです。その辺については、あえてきょうはこれ以上申しませんけれども、リスクが高い、あるいは住民から見てもそれは問題だということについてはご承知おき願いたいと思います。
それから、最後にもう一点、今回のやつで、急なポンプ交換ということになりましたが、その前の資料もいただいております。それぞれ、神明の場合はこれも実は前回も突然だったんですが、西小倉の場合はその前に普通のコンスタントな形でやっておりますが、そのときの経費も修繕費というふうに聞いておりますが、それで間違いないでしょうか。
○副議長(宮本繁夫君)
岸本上下水道部長。
◎上下水道部長(岸本文子君)
(登壇)予算の支出品目につきましては、議員ご指摘のとおりでございます。
○副議長(宮本繁夫君)
木村正孝議員。
◆(木村正孝君)
(登壇)そしたら、この項につきましては、ポンプの交換については修繕費で、普通のといいますか、定期的な交換の場合も、そういう突発的な場合も修繕費で措置をされてるということは確認をしておきたいと思います。このことにつきましては、開浄水場のポンプがとまったときには修繕費として支出ができるはずですから、そのことについては確認だけしておきたいと思います。
次に、宇治市観光振興計画のほうに移りたいと思います。このことにつきましても、通告内容に従ってご質問いたします。
まず、宇治市の観光振興計画ですが、計画策定の意義と目的についてお尋ねをしたいと思います。
○副議長(宮本繁夫君)
松田市民環境部長。
◎市民環境部長(松田敏幸君)
(登壇)今回、策定をいたします宇治市観光振興計画は、平成13年度に策定をいたしました宇治市観光基本計画に基づくこれまでの取り組みの成果を踏まえるとともに、昨年度実施いたしました観光動向調査の結果を分析し、また学識経験者や観光事業者等からさまざまなご意見をいただく中で、これからの宇治市の観光の目指すべき方向性につきまして、明らかにすること、そして実行可能なアクションプランを策定することを意義、目的としているところでございます。
○副議長(宮本繁夫君)
木村正孝議員。
◆(木村正孝君)
(登壇)実は、今お話しいただきましたが、既に2人の議員さんからもそういう質問が出て、基本的な考え方については端的に今お答えいただきました。快適な空間に人は引き寄せられるということはございます。これはパターン・ランゲージで有名なクリストファー・アレクサンダーが提起をしたことですが、観光振興計画というのは片方で快適な空間をつくり、そのところに人々が来られるように発信をすると、そういうふうなことではないかと思っております。世界中にいろんなところがございますが、宇治の観光振興計画あるいはまちづくりにおいても、世界中の人が一度は行ってそこで楽しんでみたいと、そういうふうな快適な空間、あるいはそのことを発信するようなまちづくり、あるいは観光施策が求められるんではないかと思います。
先日の5月25日に、第1回の策定委員会があったということもお聞きをしておりますし、その中で幾つかのご意見が出ているということも聞いております。このことを踏まえて、幾つかの質問をさせていただきたいと思います。
まず、今回の策定の考え方でございますが、住民の意向あるいは考え方というものは、どのような形でこの計画に反映されるんだろうかというのが1点目でございます。これは事実、こないだの委員会の中で、非常に今までの観光政策を含めて、市内の住民そのものにも伝わっていない、あるいは情報が不足しているというふうな意見も出されておりました。まず、そのことについて、どのような考え方を持っておられるのかをお尋ねしたいと思います。
○副議長(宮本繁夫君)
松田市民環境部長。
◎市民環境部長(松田敏幸君)
(登壇)先日開催をされました第1回の策定委員会の中でも同様のご意見があったところでございます。我々といたしましては、市民の皆様に対しましては、計画の初案ができました段階でパブリックコメントという形でお示しをして、多様な意見をいただきたいというふうに考えているところでございます。その中で、市民の目線、観光客の目線から、さまざまなご意見をちょうだいして計画を策定していきたいというふうに考えております。
○副議長(宮本繁夫君)
木村正孝議員。
◆(木村正孝君)
(登壇)この間、この1年間、幾つかの計画づくりの内容も報告も受けましたし、審議会のほうにも行かせていただきました。どうなんでしょう、1つの計画をつくって、それをやるときに、全部の一応の案ができてからパブリックコメントという形で市民にお知らせをして、十分な中身もわからないままに意見を出してくれと。意見が出てきたらそれは意見として委員会の報告を受けてというのが1つの手法として定着してるように思うんです。ところが、この観光振興計画は、こないだの委員会で出てますように、住民の方々自身もこの計画を知っていただく、あるいはその策定過程にもかかわっていただくというふうなことを考えていく非常に大事な計画ではないかと思うんです。
今回、計画策定の手法として幾つかの工夫はされておりますが、まず住民の参加あるいは住民の意見を聞くということについては大変不十分ではないかというふうに私は考えております。先ほどのこの資料の最後のところ、これを見ていただきたいんですが、いただいた計画書の中に策定イメージという形でここに書かれております。一番下から、事務局があって、宇治市の庁内のワーキンググループがあってという形で、こういう形で順につくっていくんだと。それぞれに時間の経過があって、最終パブリックコメントを実施していくと今おっしゃったところで言えば、秋ごろというふうにお聞きをしてるんですが、私は、この計画案ができる前段で事業者の代表、あるいはこの策定委員会の委員さんの内容、議論されてる内容をその段階で住民に意見を求める、あるいは住民からのその案に対する意見を求める、あるいはこの計画案をつくるに当たって必要な住民の考え方なりご意見をいただくというふうな手法が必要ではないかというふうに考えております。
そういうこと自身が、実はこの観光振興計画に住民参加を促していく1つの方法ではないかと。これは単に宇治市だけではなくて、全国の幾つかのまちでこういう計画をつくるときの方法として採用され、非常にそのことの効果を上げている方法です。そういうことについて、担当課のほうでそういうことを含めて検討できないかどうか、少しご意見を伺いたいと思います。
○副議長(宮本繁夫君)
松田市民環境部長。
◎市民環境部長(松田敏幸君)
(登壇)観光振興計画につきましては、施政方針でお示しをいたしておりますように、観光施設、観光事業者、行政が一体となって策定をすることによって意味があるものになってまいるものというふうに考えているところでございます。特にこの観光の振興ということに関しましては、市外からお越しになる観光客の方をターゲットとして計画を策定をしていこうというふうに考えていますことから、このような形で、現在計画の策定を進めているところでございます。
しかしながら、策定過程につきましては、原則公開ということで、市政だよりや市のホームページを通じて策定委員会の開催についてお知らせをしますとともに、公開で会議を開催をさせていただいておりますし、協議の内容につきましてもホームページに掲載をし、また行政資料コーナーに配架をすることにより策定過程を公開をしてまいりたいというふうに考えております。
一方で、策定委員会の中でも同様のご意見をいただいておりまして、委員会の中で、どういった方法がとれるのかということは次回以降検討していく課題ということになっておりますのでよろしくお願いをいたします。
○副議長(宮本繁夫君)
木村正孝議員。
◆(木村正孝君)
(登壇)次回以降の委員会の中で、それは課題として検討するということですので、そのことについては了としたいと思います。
2つ目に、策定の手順、日程、計画期間及び基盤整備等についてお尋ねをしたいと思いますが、このことにつきましては、先ほど私のほうで示しました資料の中のこれが基本的な方向性だというふうに伺っておりますので、このことを前提に、次のテーマに移りたいと思います。
実は、先ほど私が住民参加ということに異常にこだわっておりますのは、観光振興ということ、そのことを他のまちに発信をしていくということのときに、非常に重要な内容を持ってきますのは、何よりもそこに住んでいる方々が、このまちがいい、あるいはこのまちが我々にとって非常に愛すべきまちだというのが大前提になると思うんです。今度の歴まちや市の大きな計画の中にも住んでよかったまちづくり、あるいはそういう種類の考え方が出ておりますけれども、例えば、先日お伺いしたんですけども、甲府へ行ったときに、裏富士についてどうのこうのという話をしたら、甲府の方は、裏富士や表富士やてだれが決めたんですかと。私たちは、富士山というのは私たちが見たとこが一番きれいですと、そういうふうに思ってますというお話があったということなんです。まさにそれは私たちは、静岡の側から見る富士山が表富士だと思っておりますけども、そうじゃない。まさに地元の人にとっての誇るべき富士山というのはそういうことなんですよね。だから、そういう意味で言えば、やはり住民の方々、市民の方々が今の宇治市、宇治のまちを愛し、あるいはそのことを皆さんにいいまちやで、ぜひ来てやというような発信をする、そういうことが非常に重要になってくる。
これも委員会の中でも出たそうですが、なかなか現在の計画あるいはこの10年間の取り組みというのは、中宇治だけの住民あるいは市民の範囲にとどまってるんじゃないかと。東宇治や西宇治やというところのエリアも含めた住民の方々が、現在の観光計画あるいはこれから実際にされている事業についてどれだけの周知度があり、そのことについての関心が持たれてんのかというのが非常に不足しているというふうな指摘もあったと聞いております。そういう意味では、今回の計画は、中宇治中心ということじゃなくて、マスタープランでもそれぞれの地域に分けておりますが、そういう全体的なところを含めた計画として考えておられるのかどうか、それについてお尋ねしたいと思います。
○副議長(宮本繁夫君)
松田市民環境部長。
◎市民環境部長(松田敏幸君)
(登壇)ご指摘のとおり、委員会の中では中宇治に偏った計画になっているのではないかというご意見もあったところでございますが、中宇治から東宇治地域以外におきましても、市内には社寺仏閣等の文化資産はあることは承知をしておりますが、主に観光客がお越しになるのは、いわゆる中宇治、東宇治という地域になるところでございます。効果的な観光戦略を構築しようとする場合、まずはこれまでから観光客の多い地域を中心に検討すべきであると認識をしているところではございますが、第1回の策定委員会の中で、委員長のほうからも全体的なコンセプトを明らかにする中で、市民参画をどうしていくのかというのはこれからの課題であるというご意見もいただいておりますので、あわせて検討を続けていきたいというふうに考えております。
○副議長(宮本繁夫君)
木村正孝議員。
◆(木村正孝君)
(登壇)今のやつにもかかわるんですが、3番目に挙げております歴史的な風致維持向上計画やマスタープランとの関連性について、次にお尋ねしたいと思います。よろしくお願いします。
○副議長(宮本繁夫君)
松田市民環境部長。
◎市民環境部長(松田敏幸君)
(登壇)観光振興計画は、宇治市第5次総合計画の中の観光に関する部門別計画と位置づけられるものでございまして、宇治茶と歴史・文化の香るまちづくり構想との連携、そして歴史的風致維持向上計画や文化的景観、保存計画などとの整合、そしてまた現在策定を進めております宇治市将来戦略プランとも連携を図る中で策定を進めていくこととしているところでございます。
○副議長(宮本繁夫君)
木村正孝議員。
◆(木村正孝君)
(登壇)それはよくわかりました。特に第5次総合計画やマスタープランとの関係、位置づけがそういうふうになされてるということは非常に重要なことだと思います。もう一つ、観光振興計画と、もう一つは茶業との関係についてお尋ねしたいと思います。宇治の歴史的なまちづくり、非常にこの間、宇治茶あるいは歴史というものを重要視したまちづくりの計画がなされております。もちろん、太閤堤もございますが、宇治の全体的なまちづくりや観光計画において、茶業との、あるいは茶業振興との関係性は非常に重要ではないかと考えておりますので、そのあたりについてのお考えをお聞かせください。
○副議長(宮本繁夫君)
松田市民環境部長。
◎市民環境部長(松田敏幸君)
(登壇)宇治茶は、観光振興の面からも欠かすことのできない全国的にも知名度の高い宇治の特産品でございます。覆下栽培という独特の茶園風景やお茶屋さんが多数軒を連ねる商店街の風景などの景観面から、また高級茶用や茶だんごを初めとするお菓子類などのお土産品として、さらには最近ではお茶を使ったスイーツなども人気が非常に高く、昨年度実施をいたしました観光動向調査におきましても、お茶のスイーツを目的に宇治へお越しになる方も多くいらっしゃることが明らかになっているところでございます。
宇治茶は、これまでからも観光との関連が非常に強いものであったと認識をしているところであり、今後におきましても、他の観光地にはない宇治市観光の優位性を発揮するための財産であると考えているところでございます。
○副議長(宮本繁夫君)
木村正孝議員。
◆(木村正孝君)
(登壇)いろいろと検討されてることについては、よくわかりました。これから第2回、第3回というふうに進めていかれることと思いますが、先ほど出ておりましたように、幾つかの計画なんかの整合性や、あるいは中宇治に集中しているという、偏っているといいますか、そうではなくてということもありました。実は、宇治の観光施策というときには、例えば炭山の陶芸村、あるいは白川の町並み、あるいは笠取のアクトパル、そういう広いエリアで1つの観光政策というものが考えられるべきではないのかなと。
そういうふうに考えていきますと、西のほうには何があるのかなと、あるいは槙島のほうには何があるのかなと、そういうふうなことを含めて、例えば中宇治から万福寺という1つの回路については考査されておりますけれども、まだまだ炭山とか笠取まで含めたところまでがいってればいいんですが、そういうことがこれから議論されていくと思います。
そういう意味では、先ほどマスタープランとの関連性も考えてというふうにおっしゃいましたので、この観光振興計画は、ぜひそういう宇治市全域にかかわるものを取り込んでいただきたいと。観光資源というのは、きっと幾つかのことについてお考えだと思いますけれども、きょうはもう時間の関係もありますので、あえてどのような観光資源が宇治は持ってるんだと、これを京都の市内に来られる方々あるいは全国に発信していくんだという資源は一体何なんだということを改めてやっぱり私たち自身が認識をして、その価値を我々の側から発信をしていくということが非常に重要ではないかというふうに考えています。
観光資源といいますのは、何よりもそこに住んでる人が一番その値打ちといいますか、価値を知ってるもんです。ぜひそのことの発信のために、この観光振興計画がよい1つの機会としてなりますように期待をしたいと思います。以上で終わりたいと思います。
○副議長(宮本繁夫君)
以上で一般質問を終結をいたします。